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2019年04月29日
豊田校(第53回):【隣の席がモンテ・クリスト伯だったりして】
- 2019-04-29 (Mon)
- 豊田校

土日祝日は、東海道線で沼津から静岡まで来る間に読書をしています。同じ読むなら、世界の名著ですよ。 今回はゴールデンウィークに読んでほしい読書の紹介です。
春といえば転校生の季節です。あなたのクラスにも転校生が来ましたか? 隣の席が転校生だったりして…!!
転校生のように突然現れた人物が巻き起こす、そうかいな物語といえば、「モンテクリスト伯」でしょう。
とにかく一度読み出すと止まりません。ワクワクする脱獄劇。牢獄から死体と入れ替わって脱出! 夢のような宝をゲット。現代で約三兆円にもなる黄金と宝石を手にする瞬間の興奮は最高です。華麗な変身。船乗りエドモン・ダンテスから囚人34号へ。囚人34号から高い知性と教養を持つ貴族「モンテクリスト伯」へと変身します。
そして、いよいよ痛快な反撃が始まります。自分を陥れた「仇敵たちの全て」を奪います。地位、財産、愛情、家族、…希望までも!全てを失った仇敵の前に立つ瞬間が、クライマックスです。モンテクリスト伯の正体を知らず『なぜだ?』と問う相手に『この顔を忘れたか。私はエドモン・ダンテスだ!』と告げたときの、そうかいなカタルシスが世界中で愛読される所以でしょう。
ところで、この物語には、世代や場所を越えた「共感性」があります。主人公のエドモン・ダンテスは婚約披露宴の最中に無実の罪で逮捕されます。主人公の出世を妬む先輩、婚約者の従兄弟で恋のライバル、人の不幸を喜ぶ隣人が、ニセの告発状を送り、さらに自己保身を図る判事が無実だと知りながら投獄したのです。
それにしても、この不幸は主人公だけのものですか?妬み、恋のライバル、他人の不幸は蜜の味というのはいつの時代も同じです。
しかし、この物語が愛される最大の理由は、「人間再生の物語」がテーマだからです。
次回はその再生の物語をご紹介します!
文学ってホントにいいものですね。では、また。
H.Kondo 国語の担当者
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