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2017年06月01日

堅固な家を築こう

 ある裕福な男がいました。彼には建築業をしている友人がいて、最近仕事がうまくいっていない様子でした。そこで、男は友人の力になろうと、建物の建築を依頼し、30万ドルの小切手を渡しました。「私の新居を建ててくれ。私には建築に関わり合っている時間がないから、君に全てを任せるよ。君を信じているから全部君が決めてくれ。仕事ぶりが気に入ったら、後でもっと支払うよ。」
 建築業の男は、大金を手にして興奮を抑えきれませんでした。そして、こんなことを考えたのです。「なんとか費用を安く上げて、浮いたお金を懐に入れちまおう」。そこで、彼は一番廉価なセメントを仕入れ、よく伸ばせるようにミキサーでたくさん水を混ぜて使いました。これで、4000~5000ドルを浮かせて調子に乗った彼は、次に一番廉価な材木を仕入れました。なかにはゆがんだり曲ったりしているものもありましたが、どうということはありません。どうせ、壁の後ろに隠れてしまうものなのです。水道工事も電気工事もそんな調子で杜撰に済ませ、彼は更にお金を浮かせました。結局、家が完成したとき、彼がごまかした金額は合計4万ドルに上がっていました。
 彼は仕事の依頼主である友人に、仕事の完了を連絡しました。家を見た友人は感嘆しました。表面的にはその家はとても立派で、手抜き工事をしたとは思えない出来でした。
 依頼主の嬉しそうな表情を見て、男は心の中で小躍りました。「あと、どれくらい払ってもらえるんだろう。なんといってもこいつは太っ腹だからな」
 裕福な男は目を輝かせて玄関の前に立ち、こう言いました。「実のところ、僕にはこの家は必要ないんだ。もう立派な家があるからね。僕はただ君の力になりたかっただけなのさ」。彼は友人に鍵を手渡しました。「さあ、これは君の家だ。君は自分の手で自分の新居を建てたんだよ」
 建築業の男は卒倒しそうになりました。「自分のものになると知っていたら、もっとちゃんと建てたのに!」
 私たちは皆、気付かないうちに自分の家を建てているのです。手抜きをすれば、傷つくのはほかの誰でもなく自分です。愚かな決断が自分の家の土台を弱らせ、さまざまな問題を引き起こすのです。いくら表面的には立派でも肝心なのは壁の内側です。誰にも見られていない時に、私たちはどう行動するでしょう?高潔さに欠けた行いで、自らの土台を腐らせてはいませんか?
 建築業の男が住み始めてから三ヶ月後に、この家の土台に問題が生じ、六ヶ月後には壁にひびが入りました。水道も故障し、結局すべての欠陥を直すために、ごまかして手にした4万ドルをはるかに超える費用がかかりました。
 ずるをして得をしようとすると、結局は自分に災いが降りかかります。人は自分で自分の家を建てるしかありません。自分の決断に責任をもたなくてはいけないのです。
 高潔な人は誰も見ていなくても正しいことをします。誰に強要されたからでもなく、それが正しいからやるのです。世の中には人の目を欺いてうまくやるチャンスがごろごろしています。ずるをしようと思えばいくらでもできるし、ばれさえしなければ誰からも咎められることはありません。しかし、問題なのはあなた自身が人としてどう生きたかということです。
      ・・・・・『あなたはできる ジョエル・オスティーン著』より抜粋

  
 早いもので今日から6月です。この間学校では中間試験が実施され、その結果に一喜一憂している生徒さんも多いことかと思います。反省すべき点は反省して次回の試験への教訓にして行くことが大切でしょう。
 そして何よりも、勉強を通じて皆さんには、『自分の家を建てているのだ』という自覚を持ってもらいたいと思います。勉強も仕事同様に、上記の文章のように、手抜きもできればずるもできるかもしれません(場合によっては必要な手抜きもあると思いますが・・・)。しかし、自分の行いが全て自分にかえってくると信じて、毎日毎日を謙虚に感謝の気持ちを忘れず、自己に正直に生きてゆくことが大切です。
 勉強を行えるという幸せ、文理学院に通えるという幸福を、是非じっくりと味わいながら、自己の未来を切り拓くべく、堅固(僕は今までこの漢字を、ケンコと読んでいましたが、正しくはケンゴなんですね。生まれて初めて知りました。無知って恥ずかしいですね。)な土台の立派な家を、築きましょう。

文理学院オフィシャルホームページ

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