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2012年06月06日

数字に負けるな

 今週の富士宮駅南校の予定をお知らせします。

 6月9日土曜日 英検 会場は吉原校舎です。
 6月10日日曜日 試験対策です。

 毎日、自習室は開放されているので、とことんまで活用してください。校舎は午後2時からずっと開いていますよ。特に、中学一年生の参加が少ないので、どしどし来てください。


 さて、最近読んだ本から気合いをもらったので、紹介します。中学生くらいから読める内容ですよ。
IMG_0560.jpg

 戦国末期、天下統一を目前にした豊臣秀吉は、小田原城の北条氏を攻めます。小田原城を守る支城の一つに武州・忍城がありました。
 忍城の兵力はわずか500人。城の大将は、「でくのぼう」と領民からも馬鹿にされている成田長親です。そこに秀吉は、石田三成を大将とする約20000人の大軍を差し向けます。
 単純計算で40倍の圧倒的な軍勢です。まさに絶体絶命のピンチです。
 しかも、降伏を迫る使者となった長束正家は秀吉の威光と大軍を背後にちらつかせてこう切り出します。

 「和戦いずれかを訊こうか」
 さらに城方をなめきった態度でこう続けます。

 「降るなら、城、所領ともに安堵してつかわすが、小田原攻めに兵を差し出せ。戦と申すなら、我が二万三千の兵が揉みつぶす。当方としてはどちらでも構わぬが、腹は決めていよう。早う返答せよ」

 そして、

 「わしは朝飯を食うておらぬ」と…。

 しばらくしてから、思い出したかのように最後の要求を追加します。

 「そうと、成田家には甲斐とか申す姫がおるな。それを殿下に差し出すよう」。


 みなさんならどうしますか。
 圧倒的な大軍。逆らえば、おそらく皆殺しにされます。しかし、相手の態度は失礼極まりない。

 こんな極限状況のなか、城の大将成田長親はついに言葉を発します。

 「戦いまする」と。

 負けるに決まってるのに…。

 彼の理屈はこうです。

 「武ある者が武なき者を足蹴にし、才ある者が才なき者の鼻面をいいようにひき回す。これが人の世か。ならば、わしはいやじゃ。わしだけはいやじゅ」とまるで子どものようです。

 強い者が果てしなく強さを増していく一方で弱者は虐げられ、踏みつけられて一片の誇りを持つことも許されない。小才のきく者だけがうまく立ち回って人がましい顔で幅をきかす。力や才能のない者は、踏み台にされて死んでいくというのか。

 「それが世の習いと申すなら、このわしは許さん」

 彼が最後の最後まで捨てなかったのは、誇りでした。

 大将の叫びに呼応するかのように、一度は敗北を受け入れようとしていた城の将兵たちも活気づきます。そして、わずか500人で20000人に向かってゆきます。

 さて、結果はどうなるかと言えば、

 城方の勝利と成ります。

 一応、小説ですからフィクションがふんだんに入っています。

 しかし、それでも歴史的事実として、忍城は秀吉の大軍を退けたのです。後に、小田原城が開城したので、忍城も降伏しますが、それは北条方の城の中で一番最後でした。

 最近、数字に振り回されていませんか。

 テストまであと何日だ。きついとか。
 えええええ。こんなに宿題のページがある…とか。

 そんなものに負けちゃいけませんね。

文理学院オフィシャルホームページ

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