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2011年10月20日

ボキャブラリーの強化について(後編)

 こんにちは。大西先生です。後編を始めます。ボキャブラリービルディングの実践法を見ていきましょう。

①心構え
 細かい話で‘まどろっこしい’かもしれませんが是非読んでください。

⑴毎日やる
 「小さいことの積み重ねだけがとんでもないところへたどり着く唯一の道だ。」日本が誇る不世出のスーパーベースボーラー・イチロー選手の言葉です。重いですよね。深いですよね。されどシンプルですよね。このイチロー選手の言葉に凝縮されるように、単語(連語も含めて‘単語’とします)も‘積み重ね’しかありません。‘積み重ね’には‘時間が必要’です。毎日やりましょう。よほど大きな特別なイベント等がない限り毎日やりましょう。

⑵時間帯と学習量を決める
 ‘毎日やる時間帯と学習量(ページ数・単語数etc)’を決めておくといいです。当然決めたら実行あるのみです。例えば‘寝る前の20分と朝起きた後の10分’というように。‘最低一日十個は覚える’といった感じで。生活や学習のリズムは一人一人違います。自分に合ったリズムを作り行動することです。‘学習時間そのもの’については後ほど話をします。

⑶‘決めた時間帯以外’にやる
 ⑵と矛盾するようですがこれが大事です。‘すきあらばやる・ひまあらばやる’ことです。一回より十回、十回より五十回、五十回より百回、‘多ければ多いほどいい’のです。‘目に触れる回数・出会う回数’を増やすのです。時間は誰にでも平等です。その平等さの中で‘ちょっとした時間’をどれだけ単語学習に当てるかです。

⑷時間を見つけ出す・作り出す
 例えば‘学校の休み時間の最後の一分間は必ず単語をやる’とします。これを‘三年間積み重ねた子’は‘とんでもないところ’へたどり着いていることでしょう。単語に限らず勉強する時間とは‘在るもの’ではなく‘見つけ出すもの・作り出すもの’です。‘ちょっとした時間’を‘見つけ出す’のです。見つからなければ‘作り出す’のです。

⑸学習時間(取り組む時間の長さ)にこだわり過ぎない
 再び矛盾するようですが‘時間’はあくまで目安にすぎません。‘決めた時間’で`決めた分量’をやり切れない日もあります。そのときは当然やり切るべきですよね。やり切れない日が続いたり多いようであれば‘時間そのもの’を決めなおす必要があるでしょう。決めた時間内に終わった日は復習をしてもいいし他の科目に回してもいいでしょう。

⑹‘やらなかった日’の次の日
 手のひらを返すようですが実際には‘毎日やる’のは難しいですよね。青春のど真ん中を生きる高校生が‘一日も欠かさず単語をやる’というのは現実的ではないでしょう。大切なのは‘気持ちのうえで毎日やる’ということです。何かの理由で‘やらなかった日’があったら‘その次の日からまた必ずやる’ことです。何の理由もなく‘やらなかった日’を二日続けないことです。

⑺長期的な視野でやる
 人は‘忘れる’生き物です。‘覚える’記憶より‘忘れる’記憶のほうが強いものです。こと勉強に関してはなおのことです。‘忘れることを前提に’やることです。‘覚えては忘れ’‘忘れては覚えなおし’の繰り返しです。大切なのは入試その日までに‘覚えている記憶’が少しでも強くなっていることです。‘覚えていない自分’にいらいらしたりあたったりすることはないですよ。大丈夫。やり続けている限り必ず覚えられますから。単語は長期戦です。心に‘ゆとり’を忘れないで。

②how to learn(覚え方)
‘絶対の確立法’はありませんが‘絶対に意識してやらなければいけないこと’を書きます。

⑴発音とともに覚える
 発音が分からない語は‘ただの記号(暗号といってもいいと思います)’と化してしまいます。地図記号や道路標識と同じです。ただし‘イメージもなじみもない記号’です。まさに‘暗号’ですよね。何百何千と覚えるのは至難の技です。言葉は‘意味を持つ音’である以上、音とともに覚えるものです。声を大にしてくり返します。‘単語を単語たらしめるのは音’です。記号や暗号ではなく‘音とともに単語として’覚えるのです。

⑵書いて覚える
 前編で話した‘レベル4(その語を見れば発音と意味は分かる・思い出せる)’に到達するには、一度は綴りまで暗記(に近い)状態までいく必要があります‘思い出せる’というのは‘少なくとも一度は覚えた’から出来ることです。そのためには‘手を動かす’ことです。何度も何度も‘声に出して読みながら書く’ことです。その際にしっかりと‘自分に見える大きさの文字で書く’ことです。‘漢字’と同じです。発音しながら文字体を‘視覚でも記憶に残す’のです。

⑶全身を使って覚える
 例えば動詞であれば‘その動作をイメージしながら発音したり実際にその動きをしながら覚える’という感じです。名詞であれば‘実物を手にしながらや思い浮かべながら’といったように。形容詞や副詞なら‘悲しい響や意味の語であれば悲しい表情で、楽しい側の語であれば楽しい顔で’‘自分が体験した出来事を結び付けて’覚えるのもいいでしょう。その語が‘プラスの意味合い’か‘マイナスの意味合い’かそれとも‘ニュートラル(中立的)な意味合い’か分かるだけでも違うものです。

⑷鉄は熱いうちに打つ
 「あの(この)英単語どんな意味だったっけ。」「これ(あれ)英語でなんて言ったっけ(書いたっけ)。」誰にでもある記憶だと思います。そう思った語は‘出来る限りその時その場で’、無理ならば‘出来る限り早く’確認することです。「ああそうだった」という実感は確実に記憶を強くします。‘気になった語は確認する’習慣を身につけましょう(もちろん時と場合をわきまえてですよ)。英単語そのものにも興味を持ちましょう。日常生活には英語があふれています。衣類の文字・漫画や雑誌で出会った言葉・気になるカタカナなど積極的に調べてみましょう。そういう語は覚えているものです。 

⑸手持ちの一冊を徹底的にやる
 単語学習や単語集には様々な‘スタイル’があるようです。‘語源’‘同義語’‘派生語’‘分野別’‘例文主義’‘文脈主義’etc。どれもがひとつの確立された正しいやり方であります。同時にどれもが万人に共通する絶対のやり方でもありません。むしろある程度ボキャブラリーが増えた段階で始めて自分の中で確立されるものでしょう。高校生諸君は学校でもらった単語集を迷わずやり抜くことです。その単語集がどの‘スタイル’であろうとも何の心配も要りません。‘自分に合う・合わない’は言いっこなしです。学習の初期段階で‘合う’だの‘合わない’だの言っているようではたかが知れています。他の単語集に手を出したところで結果は同じです。単語集そのものに‘覚えられない理由’や‘甘い幻想’を抱かないことです。ダイヤモンドの決意と覚悟で手持ちの一冊をやり抜くことです。その一冊がボロボロになる頃には皆さんの単語力ひいては英語力そのものが確実にキラキラし始めているでしょう。

 ここでお詫びと訂正です。自分でも予想していたことですがその予想を越えて長くなります。この後‘③単語学習の三本柱’があるのですが皆さんもだいぶお疲れだと思います。後編を一旦終了とし改めて近日中に‘(ボキャブラリービルディング)完結編’の中で書くことにします。本当に言葉というのは一筋縄ではいかないものです。どこまでもどこまでも‘たかが単語されど単語’ですね。これまで見てきたような持つべき意識を持って‘完結編で話す三本柱’を実践し続けてゆけば必ず成果は出て来ます。大丈夫。必ずやれます。

 子供達が自分自身の英語学習法に疑念を持たず納得し信念を持って取り組むことが大切です。ここまでこのブログを読んでくれた皆さんは多少なりとも一定の理解を示してくれていると勝手ながら思っています。このブログがほんの一握りでもほんのひとかけらでも皆さんの英語学習の一助や勇気になることを願ってやみません。また次回もよろしくお付き合い下さい。どうもありがとうございました。


 


   

 
 
 

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