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2011年10月13日

ボキャブラリー(語彙力)の強化について(前編)

 こんにちは。南西校舎の大西先生です。

 先のブログに掲載した大学入試英語学習の五本柱のうち、今回は①ボキャブラリー強化の学習法について話したいと思います。これまで以上に長くなりますので前編と後編の二回に分けて書きます。改めてくり返しますが、語彙力の向上なくして語学力の真の向上はありません。単語力と連語力なくして大学入試の英文(センター試験も含めて)は読めません。理屈ではないのです。学習の前にそのことを胸に刻んで下さい。基本的に毎日やることです。雨にも負けず風にも負けず。冬にも夏の暑さにも負けず。毎日やることです。言葉に誠実であることです。その誠実がある限り必ず単語は覚えられます。その誠実を大前提に具体的な内容に入りましょう。

①ボキャブラリーのレベル
 一般的に以下の二つに分類されます。

⑴ active vocabulary(能動的語彙)
‘実際に使える(発音できる・意味が分かる・つづりが書ける・音でも認識できる)’レベルのボキャブラリーです。この域にまで達していれば‘怖いものなし’ですが、‘言うは易し行うは難し’ですね。

⑵ passive vocabulary(受動的語彙)    
‘自分では使えないまでも理解は出来る(意味は分かる)’レベルのボキャブラリーです。さらに‘文字認識(見れば分かる)’レベルと‘音認識(聴けば分かる)’レベルがあります。長文が読めるかどうかはこの‘受動的語彙力’と‘文法力’が(ほぼ)全てです。

②記憶のレベル
 英単語・連語の‘記憶の度合い(レベル)’を大別すると以下のようになります。

レベル1:最上級語彙力
 リーディング・スピーキング・ライティング・リスニング全てにおいて対応できる。記憶の完成状態であり、母国語とほぼ同等かそれに近いレベル。

レベル2:上級語彙力
 リスニングでの対応は厳しいが、リーディング・スピーキング・ライティングでは対応できる。もしくはライティングでの対応は厳しいが、リーディング・スピーキング・リスニングでは対応できる。

レベル3:中級語彙力
 リスニング・ライティングでの対応は厳しいが、リーディング・スピーキングでは対応できる。

レベル4:初級語彙力
 リスニング・ライティング・スピーキングでの対応は厳しいが、リーディングでは‘発音と意味は分かる・思い出せる’。


レベル5:入門語彙力
 その単語・連語に対して‘出会った記憶・覚えようとしたことの記憶はあるが発音と意味はあいまい’。発音と意味の‘どちらかしか覚えていない’。

レベル6:番外編
 出会ったこと・覚えようとしたことの記憶はあるが‘発音できない・意味そのものは全く覚えていない’。‘出会ったこと・覚えようとしたことそのものを覚えていない’。‘全く違う音・意味で間違えて認識している’etc。要するに‘覚えていない(に等しい)’状態。

 大学入試英単語・連語学習で最も大事なことは‘レベル4’の語彙を増やすことです。‘自分では使えないが見れば発音と意味は分かる語’を増やすことです。受験英語の主流は依然として長文問題であり配点も高くなっています。‘見れば発音と意味は分かる・思い出せる’語彙力こそが合否を決するのです。大学受験において‘英単語・連語(特に単語)を覚える’ということは‘レベル4=見れば発音と意味は分かる・思い出せる’レベルまで到達することです。もう一度言います。‘単語を覚えている’とは‘見れば発音できる・意味が分かる・思い出せる’ということです。

 受験英語に限らず‘レベル4(初級)’への道は‘全てのレベル’に通ずるのです。‘レベル4’にたどり着いている限り、実際の英文の中でその単語・連語と再会をくり返しながら、やがては‘レベル3(中級)’へ、さらには‘レベル2(上級)’へと道は続いて行きます。ついには‘レベル1(最上級)’へと。言葉と誠実に向き合い続け‘初めの一歩’にたどり着いた人は、言葉が確実に‘それまでより易しく(優しく)なる’ことに気付くでしょう。無理だと思い込みあきらめ(かけ)ていた‘(入試)英文が読める喜び’を必ず感じることが出来るでしょう(野暮を言うと‘然るべき文法学習’も絶対条件になりますが)。言葉は‘かくも厳しく優しい’ものです。

 ‘ボキャブラリー強化’前編の締めくくりとして改めて伝えます。‘その語(句)を見れば発音と意味は分かる・思い出せる’ようになるまで覚え込むのです。‘文脈から推測して思い出せる’ためには‘単語・連語単体’で思い出せる(出来れば覚えている)’状態まで一度は到達しておかなければなりません。英語に限らず‘リスニング’とあわせて、外国語学習の‘最大にして絶対の障壁’となるのが語彙力です。十代後半の若い力を惜しまずに燃やすことです。誠実が生む真の燃焼は必ずや‘その壁’を貫き通します。Time brings roses.「時が来れば花は開く」のです。

 次回の後編では、‘英単語・連語を覚える’ために‘何をどうやればいいのか’について具体的に話していこうと思います。またよろしくお付き合い下さい。ありがとうございました。


 

 

   
 
   
 

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