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2011年02月12日

メロスは走る 走るメロス

 私立入試が終わりました。次は公立ですねえ…。
 こんな風に書くと心配になりますね。

 僕の姪っ子が、昨年高校入試を受けました。
 入試の前夜、電話をくれました。深夜一時です。きっと不安で眠れないんだなあと心配して電話に出てみたら、
 「『走れメロス』ってタイトルはおかしいやんか。『走れ』って命令形やん。メロスは強制されて走ってへんし。走ることを選んだから走っただけやんか。どう思う」と関西弁でまくし立てられました。
 何の話なんだと思いつつ、僕も中学二年生の国語の教科書を引っ張り出してきました。
 確かに、メロスには約束を破って逃げてしまうなんて事も出来ました。妹夫婦もメロスを見捨てないだろうと書いてあります。
 「死刑になるために走るんやで、強制されても無理やんか。おっちゃんやったら走るか」
 もう言ってることが無茶苦茶です。真夜中にいったい何の話がしたいんだと腹が立ってきました。
 ところが、
 「私は『走った』ことよりか、走るのを選んだことの方がすごいと思うんや。おっちゃんに訊きたいのはメロスがこのときに自由意思で走るのを選んだんか、それとも義務感で走ったんかの意見が欲しいんや」と彼女はとても真剣です。
 その時初めて、僕にとってはどうでもいいことでも、彼女にとっては入試前夜に電話をかけてくる重要性のあることなんだと知りました。
 そこで、
 「自由意思だと思うよ。文中だと義務遂行だの名誉を守る希望だの書いてあるけど、違うと思う」と伝えました。
 すると、
 「そうか。すっきりした。寝るわ」と言うなり、彼女は電話を切ってしまいました。
 本当に、何なんだよいったいとあきれてしまいました。
 後日、知りました。実は、面接の相談だったようです。走れメロスの話をたとえ話として使うつもりでいたようです。「この高校を自分で選んだから、『走れメロス』のように最後まであきらめず完走します」みたいな。
妹(姪の母)からその話を聞いたとき、彼女らしいなとつい微笑んでしまいました。
中3のみなさん。どんなささいな悩みや不安でも聞いてあげますよ。受験勉強もあと少しでゴールです。でも、その先に広がる輝く未来に向けて走り続けてください。今度は君が『メロス』です。応援していますよ。

文理学院オフィシャルホームページ

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