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2010年04月

美しいモノに近づくと 本当のことが分かる

サンダルとジャージで渓谷のてっぺんを目指した
遊歩道があるから 安心して 能天気に登り始めた
“道”は あるという 思い込み
“現実”と直面した―
風で倒れた木々が道をふさぎ 土砂で柵はねじ曲がり
橋は折れ曲がって もはや道ではなかった
山の途中で立ち止まる
『自然をなめるな!』と怒られた
『自分のものさしで自然の大きさをはかるな!』と

それでも上流へ向かい 困難は多くなった
もう道ではなくて これは岩だ
そして とけきれていない雪の道
上流からの景色は 真っ白だった

上流を知らないで歩いてきたから
この無防備
登り始めた入口とは別世界
絶景の中にいる私は 苦痛と戦っていた
なんと滑稽な
感動なんて てっぺん着いたら全くなかった

上がってみて初めて気づいた世界
でも 困難の方が強く感じると 美しいものが 
目の前に広がっても 心までは届かない
渓谷のてっぺんに立ったときは
雪の中で 早く降りることしか考えてなかった

下流から上流を眺めて 魅力を感じたから登った
苦しかった―
富士山も遠くから見れば美しい
登ってみれば 過酷な登山道

遠くから綺麗にうつるものは
近づこうとすると
その形を作る苦労が分かる

“輝く”というのは 簡単ではないということ
そして 目指して動き始めている者から
“本当”のことが分かり始める
そこまで登りつめていない者が
いくら言葉を並べてみても
実際登っている者には かなわない

僕は 何のために往復したのだろう
上流の景色に 魅入られて
そこに 自分も入りたいと思って登った
さすがにこれは死ぬかと思った

“当たり前”という言葉
思い込みという小さな自分のものさし
それぞれの高さで
それぞれの成長過程で
物事を考えていく
今立っている自分の位置で
広がる世界を しっかり見つめるということ
登りながら 変化する世界に
自分も変化する
今 この場所にいる自分の姿を大事にしながら
成長を続ける

僕は 今後の生き方を渓谷から学んだ
空を見て 思った
生きて 帰れて本当によかった

南西校佐藤聖先生でした

文理学院オフィシャルホームページ

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